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    GAY STORY 元気の頭の中

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    Gayの話をメインとした妄想ストーリーを綴るブログです。同性愛に興味・理解のない方、18才未満の方は閲覧をご遠慮ください

     

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    狙われたライフセーバー⑲

    変貌

    ガタンという扉の開く音に目が覚めた。
    アパートの隣の部屋が早朝だというのに遠慮なく開かれ閉じられたのだ。
    時計を見るとまだ朝の4時を過ぎたところ。
    「こんな朝早くなんだよ・・・」
    大城トモキは物音に眠りを妨げられ不機嫌なまま
    身体を起こす。
    しかしふと物音の正体に思い当たる
    「先輩か?」
    そのまま起き上がり自分の部屋の玄関を開け外の様子をうかがった。
    アパートの廊下は何事もなかったように静まり返っている。
    寝ぼけ瞼の視線をアパートから海へと続く道に変えると
    但馬紘人が海に向かって歩いていく姿が目に入った。
    声をかけようとしたが声を発する手前でそれをやめた。
    昨日自分が紘人に何をしたかを思い出したからだ。
    「先輩小さくなったよな」
    心の中でそうつぶやきながら海へと向かう紘人の後ろ姿を眺める。
    その姿はトモキがこの春に入部した時出会った紘人とは別人のようだった。
    生き生きと絶えず笑顔で走りまわる紘人の姿はそこにはない。
    思い悩み、疲労感をにじませながらゆっくり歩いていく紘人の姿をみて
    トモキはニヤリとした。

    「いつからだっけ?俺が先輩の姿を目で追うようになったのは」
    ぼんやりと紘人の姿が小さくなっていくのを眺めながら、思い起こす。
    トモキが大学に入学した時、紘人はもうすでに注目を浴びていた。
    ライフセービングの地区大会で紘人が優勝をした直後だったのだ。
    新入生歓迎会が開かれ、各部が自分の部へと勧誘をする中
    紘人達ライフセービング部はそれぞれの肉体美を惜しげもなく披露し
    注目を浴びたが、その中でも紘人は一際注目を浴びていた。
    決して美男子とは言えないが、甘いマスクに鍛えられた肉体に
    1年の女子たちは黄色い声援を送っていた。
    高校まで水泳部に所属していたトモキはそんなライフセービング部に
    興味を持ち、即座に入部を決めた。
    紘人が自分の住むアパートの隣室の住人だと知ったのは入部したその日だった。
    「マジか!偶然だな!」
    それをキッカケに紘人はトモキを可愛がってくれるようになった。
    なにかミスをしても屈託のない笑顔で指導してくれる紘人にトモキは
    憧れの感情を抱いていた。
    注目の先輩がいつも自分の傍にいてくれる。それがなんだか誇らしかった。
    いつしか二人は大学の授業以外はいつも傍にいるようになっていた。
    「なんだお前ら、又一緒なのか!」
    部の先輩や同級生たちからそうからかわれることもあるくらいだ。
    紘人からはライフセーバーとしても人間としても学ぶところは多い。
    それだけに紘人の傍で生活できることに充実感を感じてもいた。
    夏が始まろうとする頃、紘人が雑誌に取り上げられた。
    二人でやった自主トレの成果もあり一回り大きくなった紘人の身体は
    さらに注目を浴び、女性から声をかけられる紘人の姿を見る回数も増えた。
    トモキの紘人への視線が変わったのはちょうどそのころだった。
    それまで当たり前のように見ていた紘人の身体が妙に気になるのだ。
    日に焼け、バランスよくついた胸筋。ガッチリと鍛えられた尻に太腿。
    それがトモキの目から離れなくなったのだ。
    トモキは特に男に興味があったわけじゃない。
    それどころか女好きで平気で二股をかけて性欲を満たすこともあるくらいだ。
    紘人よりトモキのほうが女ウケする容姿で、女を切らせることはなく
    性欲が満たされないなんて経験はしたことがない。
    そんな自分が男の紘人の身体から目を離せなくなることが信じられなかった。
    トレーニング中、着替えの時、一緒に銭湯へ行く時、事あるごとに目にする
    紘人の身体にトモキはドンドン性的なものを感じるようになった。
    女の身体を征服するように、紘人の鍛えられた肉体も征服したい。
    トモキの紘人への憧れの感情はいつしか性欲の標的へと変わっていった。
    自分が初めて男に対して抱いたこの屈折した感情。
    その感情は日に日に増していく。
    そんなある日トモキの携帯に一通のメールが届いた。

    「(裏)但馬紘人の部屋 へ招待します」

     
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